タルクを避けて健康に

 

 ファンデーションは、一般的にタルク・マイカ・セリサイトなどの鉱石が主原料とされ、その他色素、界面活性剤
などで作られています。タルクには発がん性の問題があります。なぜ危険なのでしょうか?

 

タルクの成分とアスベスト(天然鉱石)の成分は非常に似ていて、構造が似た性質の物同士は似た働きをします。

タルクの危険性

 

◎米J&J、北米でタルクベースのベビーパウダーの販売停止

(2020年5月25日美容経済新聞よる)

米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は、19日、アメリカとカナダでタルク(滑石)ベースのベビーパウダーの製造を終了すると発表した。同製品の長期の使用が卵巣がん、または肺や他の臓器を襲うがんである中皮腫を発生させたとして、アメリカでこれまでに多くの訴訟が起きている。 現在、流通しているベビーパウダーの在庫が終了次第、販売を停止する方針で、コーンスターチベースのベビーパウダーは引続き、北米で販売していく。

 

◎2008年3月17日 初めてベビーパウダーによるアスベスト(石綿)被害の労災認定がでました。

(2008年4月10日朝日新聞による)「石綿」健康被害救済法の認定を受けた被害者の45%は、過去にアスベストを取り扱った職歴がないことが、環境省の初の全国調査で判明した。

 

(ベビーパウダーの主原料はタルクと香料。ほとんどがタルクです。純度100%のタルクはほとんどなく、様々な鉱物が不純物として含まれています。その不純物の中にアスベストが含まれている場合が少なくいのが現状です)。

 

◎2012年8月27日 タルクに含まれるアスベスト(石綿)被害で労災認定となる事例が発生しました。

(2012年8月28日産経新聞による)

 

山口県内に住む元准看護師、河村三枝さん(52)が中皮腫を発症したのは、医療用ゴム手袋を再利用する作業でアスベストを吸い込んだことが原因として、山口労働基準監督署から労災認定をうけていたことが27日、分かった。看護師や准看護師が医療現場での作業が原因となるアスベスト被害で労災認定されたのは初めて。

河村さんは、昭和56年~61年、山口県内の産婦人科医院に勤務。出産等の際に使用した医療用のゴム手袋をガス滅菌し再利用する作業に月2~3回従事していた。この作業でまぶしていた粉末「タルク」に含まれたアスベストを吸い込んだとしている。

タルクは、ゴム製品が張り付かないようにまぶす粉状のもので、患者と家族の会によると、専門家の調査では、過去にアスベストが多く含まれている製品も報告されているという。

つまり、タルクによってアスベスト被害が起きています!

タルクによるアスベスト被害

アスベストは肺を硬化させ、ついには酸素と炭酸ガスを入れ替える働きを妨げます。

いずれも大量のアスベストを長期間において吸引する状況から

20年~40年経って発病します。

 

天然鉱物で作られたファンデーションには注意が必要

ファンデーションに使用されている鉱物原料は、天然物原料では不純物を多く含みます。天然の鉱物原料は、山で採取した鉱物を粉々に砕いただけの原料が多く、不純物が多い傾向にあります。この不純物には、どんな物質が含まれているか分からず、肌に塗布した際に負担をかけてしまうリスクがあります。

天然鉱物は不純物を含むので肌刺激になりやすく、鉱物塩はシミやアレルゲンにもなります。必ずしも、天然由来の方が優れている、安全ではないのです。

 

アスベスト含有物質