アレルギーとは?

アレルギーとは、ギリシャ語で「普通と異なる、変化した反応能力」という意味です。細菌やウイルス、アレルゲンなどの異物(抗原)が体内に侵入すると、体はそれに対抗する物質(抗体)をつくり、これらを排除しようとします。

アレルゲンとは、アレルギーを引き起こすの原因となる物質や環境要因の総称で、
◎呼吸器から体内に侵入するもの(花粉、ダニ、ハウスダスト、動物の毛など)
◎食物性のもの(卵、牛乳、魚類、大豆など)
角質層から表皮に侵入し、タンパク変性をおこすもの(界面活性剤など)があります。

ところが、この抗原が2回以上侵入すると、体に備わった生体防御システムが過剰に反応してしまいます。これがアレルギー性反応です。

この生体防御システムのことを「免疫」といいます。
◎血中にある白血球のように、先天的に持っている抵抗力のことを自然免疫といいます。
◎おたふく風邪やはしか、インフルエンザなど、後天的に得られる抵抗力のことを獲得免疫といいます。

 

ではどのようにアレルギー性反応が起こるかというと、アレルゲン、微生物、化粧品の刺激、悪い生活習慣などに肌がさらされることで、表皮細胞から抗原を提示されることにより始まります。この抗原を受けとると体内では、その抗原を判断し抗体と呼ばれる即効性のある物質で体を防御するかどうかを判断します。

アレルギー性反応には、種類や症状が多くあります。アレルゲンの種類によって発症する症状も変わってきます。体内でつくられる抗原の種類によってⅠ~Ⅳ型までの4種類に分けられ、それぞれ発症する症状が違います。

一般的アレルギーとされるのは「Ⅰ型」と「Ⅳ型」です。
◎Ⅰ型アレルギーは即効性があり、アトピー性皮膚炎や花粉症、じんましん、食物アレルギーなどが当てはまります。
◎Ⅳ型アレルギーは遅延型反応があり、アレルギー性皮膚炎や炎症、ツベルクリン反応などが当てはまります。

 

★ アトピー・じんましんは、「アレルギー性反応」で起こる肌トラブルです。

 

 

 

 

またアレルギー性反応に対して、非アレルギー性反応というものがあります。これは、紫外線、悪い生活習慣、化粧品の刺激などによって起こる「活性酸素の発生を介した悪影響」のことです。

活性酸素とは「ほかの物質を酸化させる力が強い酵素」のことです。活性酸素は殺菌力が強いため、体内で細菌やウィルスを攻撃する役目を果たしますが、必要以上に増えると正常な細胞や遺伝子を攻撃(酸化)します。この結果、免疫力が落ちたり、肌あれやシミなどを引き起こします。

 

★ シミ、シワは「非アレルギー性反応」で起こる肌トラブルです。

 

 

 

肌アレルギーだけでなく、バリア機能が低下した皮膚から加水分解コムギが浸透してアレルギー性皮膚炎を発症し、パンやうどんなどの小麦食品を食べると食品アレルギーを発症した例もあります。

アレルゲンは胃や腸からでなく、皮膚から取り込まれていることを広く知ることになりました。

この加水分解コムギがアレルギ―症状の引き金となった事件は、副作用がなく安全であるはずの化粧品を使って重篤な全身アレルギー(食品アレルギー)を発症したのです。


★ アレルゲンは皮膚から入ることがわかりました。

 

アレルゲンは皮膚から入る
表皮イラスト

 

 

外的要因との接触が最も多い表皮には、免疫をつかさどっている細胞(ランゲルハンス細胞など)が、他の細胞と比べて多いために、アレルギー発症の場となる可能性が高いことがわかっています。